ウェルウェーブ通信 第13号

新連載
ある面白障がい者の50数年
オレの天真爛漫な半生記
二 宮 博 之

 どうしてこういう文章を書きたくなったのかと問われると、オレも明確に答えられるほどの言葉は見つかっていないが、格好良く言わせていただければ50数年の人生を生きてこられた証というか、今までの古い自分に決別して生まれ変わりたくて、全く新しい自分自身を見つける意味も込められているかも知れない。

●見かけは若いが・・・

オレは1952年の6月11日生まれで今年の誕生日で何と53歳を迎えてしまうのである。
自分的にはとてもそんな半世紀以上も生きてきた実感はないと言える。いやむしろ50年以上もよく生きてきて、その中で一体なにをやってきたんだろうという嫌悪感にさいなまれている毎日であるが、その教訓が全然生かされないのもこれまでのオレなのである。

見かけは若く見えるらしく、会う人は皆さん一見して本当の歳を当てたことがないというのが
現状で、自分としては「たまには実年齢を当ててヨ」という贅沢極まりない悩みに陥ることが
ある。

●障がいは誰のせいでもない

今はすごく健康だが、母から最近聞いたところによると「生まれた当時は予定日より1ヶ月
ちかくの早産で、体重も2300グラムぐらいの当時としては極小未熟児で生まれて、異常黄疸(当時は医療水準がまだ発達しておらずに何も解らず治療方法がなかったが、その後何らかの異常が見つかると、直ぐに胎児のうちに血液不適合と診断され血液全取り替えが実施され、症状が軽くて収まるようです。)が主な原因で40度以上の高熱が約3日間続き、その間の高熱が原因で運動神経を司る神経が破壊されてそうなりました」と専門の先生は言っていたとのこと。

 そのことを教えてもらうために電話で事情を聴いたときに、母はオレにそのことを告げた後に
一生懸命謝っていたが、自分としては自分自身の運命だから仕方ないと思ったぐらいで、
誰が悪いだなんて考えたこともないし思わなかったのが正直な気持ちであった。

 
 オレ流の気まぐれかわがままの範ちゅうかも知れませんが、3人姉兄の中の末っ子として、
お気楽でバカで天真爛漫な半生を送っている奴がいるなとほくそ笑みながら、またはあきれながら読むかは読者の方に任せるが、自分自身としては「その時々をただ一生懸命に生きてきた」としか言いようがない。その考え方は現在も変わることなく自分自身の心の中には、『一時一時、一瞬一瞬の時間を自分らしく大切に、それを大事にして生活すること』が最近の座右の銘に
なりつつある。

●やんちゃ坊主の養護学校受験

私(どうもしっくり来ないので以下はオレということにする)はどうやら幼少の時から相当の
変わり者で通っていたらしく、だいぶ迷惑をかけた超やんちゃ坊主だったらしいのである。
こんな初老になった今でも両親や姉兄に数々の逸話をいくつも聞かされるありさまである。一番よく母親や姉兄に言われる逸話を一つ紹介すると、オレが学齢に達した6歳の時(1958年)で養護学校入学時(当時は養護学校自体が日本全国にただの一校の時代で、現代からは想像すらも出来ないと思うが)にさかのぼるが、当時は日本全国からの教育を受けたいと願う障がい者が大挙して集まってくるような時代状況で、しかもその学校はほとんど一発で合格することは大変難しいと言われていた時代で二浪、三浪がゴロゴロしていた時代背景があったのである。

 そんな中、もちろんオレも両親もご多分に漏れずほとんど一発合格は出来ないものと諦めていたが、肝試しのつもりで何の準備もせずに受験して、まさか本当に合格するなんて、家中の
誰一人考えていなかった節がある。もともと周りの空気を敏感に感じてしまうオレは誠に気楽に受験に望んだことをうる憶えに憶えているのである。そんな背景があって受験当日のことだが、簡単な問題を解いて一通りの試験が終わった後、初老の試験官がオレの頭をやさしく撫でながら「本当に良く出来ましたネ、お利口さんですネ。」なんか言うものだから、お調子者で幼い世間ずれしていなかったオレにしてみれば、もう合格したものと勘違いしてしまうのも頷けるのではないだろうか。しばらく時間をおき「ワァー、受かっちゃった、受かっちゃった」と大声で連呼したらしいのである。

 それまでに何回か同じような経験をしているであろう母親が咄嗟にあわてて制止したらしいが周囲からは奇異の目で見られるし、普通の母親としてみれば「何でこんな子供に育ってしまったの?」という気持ちでいっぱいだったと、後でオレに向かってしみじみ語っていた姿が今でも忘れられないし、誠に申し訳ないという気持ちで幼いオレでも穴に隠れたかったことをよく思い出すのである。

 これは後日談であるが、合格発表のときに受験番号1番の人が試験に落ちていたため、受験番号が2番だったオレの名前がいの一番に書いてあった。おまけにその初老の試験官が小学一年から三年までの担任という本当に皮肉な話まで付いてきてしまった。

 オレの場合、こういう逸話が数々あるし話題や書く材料には事欠かないのが正直なところで
ある。実際にこうやって自分自身のことを改めて文章にすると、本当に「オレって変わり者だ
なぁ」とつくづく感じさせられる次第である。中でもこれから書いていく内容はまさにオレしか知らないトップシークレットの部類に入るものばかりである。

 自分の人生の約3分の2以上をこうして変化に富んだ人生を過ごしてきたので、これからも
オレ自身の人生の中でかなり重要な位置を占めることは既に容易に想像出来ると思われる。

 天真爛漫で破天荒さがあふれるオレの半生を包み隠さず、また飾ることなくウエルウェーヴ
通信の連載という形を取らせていただこうと思うのである。他人のことなどどうでもいいやと
いう人も、こういう面白い生き方をしている障がい者もいるんだ程度に読んでくれれば幸いで
ある。(次号につづく)

アンケート調査のご報告

 福祉開発研究センター(ヘルパーステーションGENKI)は、措置制度下での「障がい者ホームヘルパー派遣事業」を経て、2003年4月から「支援費制度」の指定居宅サービス事業者となりました。今回設立以来、初めて利用者様を対象としたアンケート調査をいたしました。調査結果を集計致しましたので、本紙ウエルウェーヴをご愛読されている皆様方にもご報告致します。

 アンケート調査には14人の方からご回答いただきました。それぞれの調査項目に5段階の評価を設け、そのうちの1箇所に印を付けていただきました。集計表の数字は、付けていただいた印の数を表しています。「評価合計欄」はそれぞれの評価数の合計を出し、「それぞれの評価の割合」欄ではその評価が全体に占める割合をパーセントで出してみました。

アンケートにご協力いただき誠にありがとうございました。概ね好意的な評価をいただいたと思いますが、数字に変換した評価に甘えることなく、今後もサービス向上のため頑張っていきたいと思いますので、ご指導ご協力をよろしくお願い致します。

                              理事長 藤沢 由知

調  査  結  果  集  計  表



調 査 項 目 非常に良い 良 い 普 通 悪 い 非常に悪い
コミュニケーションは、十分にとれていますか? 5 6 3
信頼関係はありますか。 3 9 2
介護面について不安はあります? 3 7 3
遅刻はありませんか? 3 3 6 2
態度はどうですか? 6 5 4
言葉遣いはどうですか? 4 8 3
迷惑がかかる様な勤務交代は頻繁にありますか? 3 5 5
コーディネーターに指示されたことを守っていますか? 4 5 4
ヘルパー評価合計 31 48 30 2
それぞれの評価の割合(%) 27.9 43.2 27 1.8








コミュニケーションは、とれてると思いますか? 5 3 3 2
生活の相談相手となっていますか? 4 4 4 2
生活プランに合った援助計画になっていますか? 4 6 4
服装はどうですか? 4 5 4
言葉遣いはどうですか? 5 7 2
態度はどうですか? 5 6 3
約束した時間に訪問していますか? 4 6 4
依頼したことは叶っていますか? 5 5 4
ヘルパーに伝言されたことを把握していますか? 4 6 3 1
サービス提供責任者評価合計 40 48 31 5
それぞれの評価の割合(%) 32.2 38.7 25 4


気軽に入れますか? 1 2 6 1 1
苦情を申し立てやすい雰囲気ですか? 2 3 5 1 1
生活相談がしやすい雰囲気ですか? 2 6 3 1
職員の対応はどうですか? 4 5 3
私達職員は事業所を多彩な場
としていきたいと考えて
いますが、機会があれば参加したいと
思いますか?
5 2 4
事業所評価合計 14 18 21 2 3
それぞれの評価の割合(%) 24.1 31 36.2 3.4 5.2

「どうなってるの」 千野 正世

 今、私の一番の心配事は・・・「自立支援法」という法律ができることなんです。皆さん知ってましたか?・・・その法案が決まったら、来年の4月からなるんですって!そんな事になったら大変です!これをお読みの皆さんはどういう事かお分かりですよね?この間まで、知りませんでした。私もまだはっきり分かっている訳ではありませんが・・・訳の分からない内にヘルパーさんの来る時間が減らされたり、負担する金額が増やされたりするのは、我慢できません!あなたはあなたの出切る事から、やってみませんか?私もがんばります!

ア テ ン ダ ン ト
有料介助サービスについてのお知らせ

福祉開発研究センターでは、一部利用者様よりご要望のありました有料介助をGENKI事業部の一環として始める事に致しました。

「アテンダント」と称して始める有料介助は、現在支援費を利用している皆様が受給時間を越えてサービスを必要とするとき、または支援費以外で外出などを計画された時などに利用して頂きたく、ご案内申しあげます。「アテンダント」とは、あなたがこうしたいと思うことを実現するための付添人を英語で意味します。

■申し込み受け付け  

原則として利用される日の2週間前までにご用命ください。

■料金  

時間単価は1,600円です。ご利用は2時間からお受け致します。

その後、30分単位で800円加算されます。交通費は別途お支払い頂きます。

■夜間割増  

午後10時から翌朝の午前5時までの夜間帯は上記単価の1.25倍の料金となります。

■ご利用例

(例1)昼間の時間帯に支援費と組み合わせて利用される場合

 支援費

4時間

有料介助

2時間

この場合、支援費4時間、有料介助2時間の計6時間の派遣となります。内、有料介助となる2時間分の3,200円と交通費実費とが利用者様負担になります。

(例2)夜10:00から朝5:30まで7時間半の派遣の場合

有料介助(夜間)

7時間

有料介助

30分

10時                      5時

この場合、夜間帯の有料介助7時間と通常時間帯30分の派遣となりますので

(1,600×7)×1.25+800=14,800円と交通費実費とが利用者様負担になります。

(例3)24時間派遣の場合

全ての時間帯を1,600円とします。

■年末年始割増

12月29日から1月3日までの派遣料金は通常単価の1.35倍とします。

■キャンセル料

当日キャンセルのみ2,000円を頂きます。ご計画を立て、ご利用下さい。

今後とも当センターをよろしくお願い致します。

Dr.F 第12回 ヘルパーさんて何ですか?


気疲れする時


 支援費制度が開始され3年目を迎えました。ますます需要が増えてくると思います。そういった中で、現在ヘルパーさんに来て頂いている方達は、どんな想いを持っているのでしょうか。私の場合、24時間介護が必要なので24時間ヘルパーが横にいることになります。その中で、介護が必要でない時があります。例えばテレビを見る時、また来客者・友人が来た時など横で付き添ってもらう形になります。つまり、支援費制度で言う「見守り」という形になります。しかし時として、話の内容から席を外してもらいたい時など多々あります。まあ、そういう時は「席を外してくれないか」と、それで事は済むのですが、すまないという気持ちにかられることがあります。
 特に冬季、夏季など間取りの関係上、冷暖房を完備していない部屋に待機してもらうことは肉体的、精神的に苦痛を与えてしまうことになるからです。このようなことを考えると、接客もゆっくり出来なくなります。要するにお客さんとヘルパー双方に気疲れしてしまうということです。私の場合、一人暮らしですからまだそれぐらいの気の使い方で済みます。
 しかし、家族と同居している方などは自分のことをしてもらうはずが、家族の方の干渉が入りなかなか叶わないという話も聞いています。そしてヘルパーも本人と家族の意向が違う場合、どちらの意向を聞いて良いのか困ってしまうという話しも聞きます。

ヘルパーはパートナー

 また、もう一つ最近考えなければならない問題が出てきています。私生活を送る中でさまざまなエピソードがあります。それはヘルパーさんと日々24時間接して生活する接して生活するにあたって、考え方・価値観の違いが出てきます。そこで常識、非常識も含めて双方どちらかが折れるか、妥協することによって生活が進行していきます。このような所でストレスが溜まり些細なことで関係が悪化し、関係の修復が出来なくなることも少なくありません。
 よく質問されることに「ヘルパーさんで何ですか?」と聞かれます。この問いに対して「仕事に関して様々な考え方があります。その中の一つの考えとして利用者に対し影であり、空気のような存在が理想的なのではないかと思う。しかしお手伝いさんや召使という立場では決してなく、パートナー的存在として考えたい」と答えます。

対話が永い関係を保つ

 しかし、それは物理的な面からであって生身の人間なのですから、修行を重ねた忍者やロボットのようにはいかないと思います。どうすればヘルパーと利用者が円満に円滑に永い関係を持てるのか考えた時、日常茶飯事に起きる問題点や意見のすれ違いに対し、一つ一つ話をして改善していく作業を互いにしていくところでしかにように思えるのです。
 傷害す阿賀自立生活を行い一般社会で生きていく、また健全者と共存していくことは、まさしくヘルパーさんとの関係そのものと思えるのです。課題として残っていることは介護を中心として双方の立場性をはっきりさせて心の置き場所を決め、どのように共存していくか一緒に考えていかなければならないことでしょう。人間関係の大切さを考えなければならないということで、書きました。あなたは、どう思われますか?
 心情的には、私もアトムのようなロボットを欲しいです・・・(笑)